しいの木訪問看護ステーション中野

自分が望む最期を迎える

 

訪問看護で様々な人の人生の最期に関わる中で、忘れられない方がいます。

 

その方は、一人暮らしで身寄りもなく、がんの末期で病院にいましたが、最期は自分の家で最期を迎えたいという強い希望で、医師の反対を押し切って自宅に帰って来られました。その方の家のたたずまいから、人生を丁寧に、懸命に生きてきたことが私たちにも伝わってきました。すでにご自身がいつ逝ってもお住職に死後のことを御願いしていたため、自宅で療養する1か月余りの間にご住職さまが何度かきていらっしゃいました。

 訪問看護に伺う中で、商店街の賑やかさの中で格子戸を開けたその向こうに、戦後から強く生き抜いてこられた方の人生が、もうすぐ終わろうとしていることを、街を歩く方に知ってもらいたい、

 「今ここに、人生を終えようとしている方がここにいます。よかったら、“お疲れさまでした”と声をかけて見送って下さい!」

 と商店街を行きかう方々に叫びたくなったことがあります。

 死を迎えることが異空間で、日常から切り離されているような感覚がありました。もっと生活の延長線上に身近に人の死があってほしいと思いました。地域の人たちみんなで見送ることが出来たらこんな素敵なことはないのにと思いました。

 

 2月の大分合同新聞に、「看取り士」についての紹介記事がありました。

 初めて聞く名称で調べてみると、「日本看取り士会」での養成講座を受けて取得する資格というのがあることを知りました。

 看取り士会ではこれからの多死社会を見据えて、地域の中にエンゼルチームのようなボランティアをつくることが必要と提案しています。

 

 在宅での看取りに身近に関わる訪問看護師の立場として、地域で看取れる体制を作ることの重要性は強く感じていることで、「しいの木訪問看護ステーション中野」ではNPO法人としてコミュニティ作りに力を入れていきたいと考えています。

 

妙正寺川沿いの沈丁花の香りに癒されながら自転車で訪問してます!(^^)!🚴

しいの木ブログ

お問い合わせ

TEL:03-5343-7843

FAX:03-5343-7844

アクセスマップ