しいの木の看護

私たちの手はただ単に処置をしたり、身体を看るための道具ではありません。

手を通して、言葉にならない思いを感じ、また伝えます。マッサージは一つの手段ですが、そこから伝わるものが沢山あると考えています。

病気の事、これまで乗り越えてきた治療の過程と辛さがわかる看護師だからこそ、寄り添える部分があると思います。

身体と心を開放していただき、ありのままの自分を出していただけることが、何よりも大切なことだと考えています。

身体の回復を助ける看護ケア

アロマオイルとフットケア、マッサージをケアの一環に取り入れる。
ナイチンゲールの看護論=「KOMI理論」*をベースにしたケアによって、あなたの「持っている力、持てる力」を見極め最大限引き出します。

*私たちが行う看護は、生活にかかわるあらゆることを創造的に、健康的に整えるという援助行為を通して、小さくなった、あるいは小さくなりつつある生命(力)の幅を広げ、または今以上の健康の増進と助長を目指して、(時には死にゆく過程を、限りなく自然死に近づけるようにすることも含まれる)、その人の持てる力を最大限発揮できるようにしながら、生活の自立とその質の向上を図ることです。

知っていてほしい「病気・健康・看護とは」について(ナイチンゲール言葉集より)

病気とは何か?

病気とは健康を妨げている条件を除去しようとする自然の働きである。それは癒そうとする自然の試みである。われわれはその自然の試みを援助しなければならない。病気というものは、いわば形容詞であって、実体をもつ名刺ではない。

健康とは何か?

健康とは良い状態をさすだけではなく、われわれが持てる力を充分に活用できている状態をさす。

「痛みがある」「熱が出ている」「がんと診断された」これらのどの状態にあっても、身体はいつでも回復しようとしています。その回復をお手伝いするのが、「看護」になります。

「病気」や「不調」と呼ばれる状態を治すのは、必ずしも内科的・外科的な治療や薬だけではありません。環境・食事・排泄・睡眠・清潔・・・・生活を整えることで、身体は自然と回復しようとする力を発揮します。そして、心地よいケアが身体だけでなく、気持ちを安定させ免疫力は向上します。つまり、自分自身で病気や不調と闘う力を作るのです。

自分の「健康力」を最大限発揮させることで、例えば薬の量は必要最低量になり、副作用も最小に抑えられます。結果を早く出すことに重きを置く現代においては、薬で症状を抑えたり、早く治そうとしますが、かえって治癒を遅らせたり、別のところが悪くなったりすることが多くあります。医療の進歩の恩恵を受けつつ、本来備わっている「治そうとする力」を大切にするのが「看護」です。

「看護」は生活の処方箋を描き生活過程(環境、睡眠、食事、排泄、清潔、日常生活動作、聴く、視る、快・不快、気分・感情、知的活動など)を整える実践活動であり、医療だけでなく、介護や福祉とも連携する中で行われます。

アロマテラピーとフットケア・マッサージ

  • フットケア(足の健康・爪のケア含む)で身体をリセットする
  • アロマテラピー・マッサージの効果
  • 足は身体と心の土台です
  • 健康な体作りのきっかけに
  • 大切なコミュニケーションの時間
  • 自分の身体と向き合う時間

足浴、アロマオイルマッサージ、爪のケアをすることは、健康な身体作りのきっかけになります。

「足は健康状態とこれまでの生活を映す鏡」であり、足から得られる情報はとても多く重要です。足を観察しながら、代謝・循環・運動の様子など、様々な情報が得られ、これまでどんな生活を送ってこられたのか、生活歴も垣間見ることができます。また、ほとんどの方が足にトラブルを抱えており、健康力を低下させる大きな要因になっています。足の健康を取り戻すと、身体や気持ちも元気になります。
そして、何よりも「心地良い」と感じられる時間を作ることを、私たちは一番大切にしています。多くの方が何らかの苦痛を感じており、身体が知らず知らずのうちに硬くなっています。リラックスできる時間を作ることで、身体の回復しようとする力が働き始め、1週間に1回でも、それを繰り返すことで少しずつ健康を取り戻していきます。訪問看護は身体と心をリセットする時間です。

※アロマオイルそのものの効果もあります。当ステーションではアロマテラピーアドバイザー有資格者の元、ナードアロマテラピー協会で取り扱う健草医学舎のオイルを使用しています。

がんの方の療養支援

がんと診断された時から共に迷い、悩み、これからの時間を支援します。
「しいの木」では、がんについてより専門的な知識をもち、経験豊かな看護師が共に考え支援します。お一人お一人の身体的な痛み、精神的、社会的、スピリチュアルな痛みを包括的に理解し寄り添います。医療用麻薬の使用方法についてもお気軽にご相談ください。

「がん」に向き合う時

がんに罹患する人は2人に1人と言われ、高齢になればなるほど罹患する確率は高くなります。診断された時の状態によって、症状は一人ひとり違いますが、がんと診断された時から、その後の治療、療養の仕方など、様々な段階で「選択し決めていく」場面が出てきます。

  • がんと診断された時、この先どうなっていくのかという不安に対して
  • 治療の選択で迷ったとき、不安になった時
  • 仕事との両立はどうしていけばよいのか など

がんの方の苦痛は、お身体のことから精神的なこと、社会的なことなど多岐にわたり、そのことが急激に変化をもって現れることがあります。
治療の選択をすることは、生き方の選択になると言っても過言ではありません。だからこそ考えるべきこと、悩むべきところは、しっかり考え悩み選択してほしい。そのお手伝いをすることは、医療者として、看護師として当然のことだと考えています。
どうか、がんと診断され、混乱したり、どうしてよいのかわからない状態となったときは勿論ですが、何をどう考えていけばよいのかも、わからない状態になる方も多いと思います。そんな時は、どのような些細なことでも、お気軽にご相談、お話ししていただければと思います。自分らしく生きていくための暮らし方をあきらめず、妥協せず、しっかり向き合って一緒に考えます。

できる限り在宅で最期まで過ごしたい方の支援

住み慣れた地域、家で、あなたらしく、自由に過ごすためのお手伝い。
 「しいの木訪問看護ステーション中野」では、いつでも入院時から退院後の生活についての相談に応じます。
入院生活によって身体機能が低下し、いざ退院となった時に、「これまでと同じように生活できるか」と、不安な気持ちになるのは当然のことです。

  • これから病気とどう向き合っていけばよいのか
  • 今後の治療はどうなっていくのか
  • 前のように歩けなくなってしまって、トイレに行くのも心配
  • 食事はどうしたらよいのか・・・
  • 何よりも、家族に迷惑がかかる

そんな気持ちで「我が家」に帰ることをためらっていたら、是非その気持ちを聞かせてください。私たちが、心配な事は何か、一つ一つ共有し、どうしていけばよいのかを一緒に考えます。

大切にしている「しいの木」の根っこ

ケアの5つのものさし

  • 生命の維持過程(回復過程)を促進する援助
  • 生命体に害となる条件・状況を作らない援助
  • 生命力の消耗を最小にする援助
  • 生命力の幅を広げる援助
  • もてる力、健康な力を活用し高める援助

三重の関心

看護師は自分の仕事に三重の関心をもたなければならない。

  • ひとつはその症例に対する理性的な関心
  • そして病人に対する(もっと強い)心のこもった関心
  • もうひとつは病人の世話と治療についての技術的(実践的)な関心である